残される家族のために!エンディングノートに書くべき9つのこと
終活する中で、自分の歩んできた人生を振り返り、自分という存在について改めて考える機会があるかもしれません。その中で感じたことや、自分の思いを家族や友人に伝えておきたいと思うこともあるでしょう。そういった時におすすめなのが、エンディングノートです。そこで今回は、エンディングノートに書いておくべき9つの項目をご紹介します。
自身の基本情報
生年月日や性格、趣味など、自分自身の基本となる情報を書いておきましょう。書くことで、自分という人間について見つめ直し、改めて人生を振り返るよい機会になります。また、年金証書や健康保険証番号などをまとめて書いておくことで、家族がいざという時に困りません。具体的には、以下のような情報を入れておくことがおすすめです。
・生年月日と生まれた場所
・血液型や星座
・家族構成や家系図
・学歴や職歴
・特技や資格
・マイナンバー/運転免許証番号など
・生い立ち
・人生の中で印象的なでき事
・性格やこだわり
・友人
・好きな食べ物/曲など
財産や資産
家族であっても、どのような財産や資産があるのか知らないといったケースが多くあります。どこに、どのような形で財産や資産があるのか、まとめておくとよいでしょう。また、各証書や通帳、印鑑の保管場所についても忘れずに書いておいてください。その他、具体例としては以下のようなものがあります。
・各金融機関の口座番号と預金額
・自宅で保管している現金
・不動産や有価証券
・貴金属や骨董品など
PCや携帯電話などの暗証番号やパスワード
携帯電話のロック機能を設定している場合は、ロック解除の暗証番号を書いておきましょう。もし、パソコンを持っているのであれば、ログインパスワードも書いておいてください。
また、普段利用しているSNSや通販サイト等の登録メールアドレスとパスワードをまとめておくと、万一、家族がログインしなくてはいけなくなっても困りません。
家族や親族、友人や知人の連絡先
親族や知人、友人の連絡先をまとめておきましょう。家族とあまり面識のない親族については、自分との間柄まで書いておくと親切です。また、知人や友人に関しては、「いつ頃からの付き合いなのか」「どこでお世話になったのか」などを書いておくと、家族も訃報の連絡がしやすいかもしれません。
電話ではなく、LINEやTwitterで連絡を取り合っている友人がいるのであれば、その旨も記しておきましょう。もし、現在も働いているのであれば、勤務先の住所や電話番号、上司の名前等、必要な情報をまとめておくとよいでしょう。
保険
生命保険に加入している場合、保険金受取人が保険会社に連絡し、手続きする必要があります。できるだけ、スムーズに進められるよう以下のことをまとめておきましょう。もし、複数の生命保険に加入しているのであれば、保険金の受け取り漏れがないよう、すべての保険について書き留めたかチェックしてみてください。
・保険の種類
・保険会社名
・連絡先電話番号
・担当者名
・証券番号
・契約者名
・保険金受取人
・保険証券など、重要書類の保管場所
ペット
1人暮らしでペットを飼っているのであれば、自分の死後、誰にペットの面倒を見てもらうのか、しっかりと決めておく必要があります。飼い主が亡くなった後でも、ペットが幸せに暮らしていけるよう、以下の具体例を参考にできるだけたくさんの情報を書くのがおすすめです。
・ペットの名前
・年齢と、分かれば生年月日
・好きな食べ物やおもちゃなど
・かかりつけの動物病院
・動物保険加入の有無
・手術歴や持病の有無など
この他にも、「触ったら喜ぶ部分」や「可愛い仕草」など、新しく飼い主になってもらう人に伝えたいことをすべて書いておくとよいでしょう。
医療・介護
末期の状態や、認知症などになったときなど、自己判断ができなくなったときに、どのような医療や介護を受けたいのか、自分の希望を書いておきましょう。とくに、延命措置の決断などは、家族にとって精神的負担が大きいので、本人の希望を明確にしておくことが大切です。また、持病やアレルギー、普段服用している薬などがあれば、書いておくとよいでしょう。
葬儀・お墓の希望
昨今、葬儀やお墓のスタイルもさまざまです。どのようなお葬式をあげてもらいたいのか、また、どこに納骨してもらいたいのか、など自分の希望を書いておくことをおすすめします。また、信仰する宗教や遺影に使いたい写真などがあれば、それについても書いておくとよいでしょう。
遺言書
遺言書を作成しているのであれば、遺言書の種類や保管場所、手続きについてもまとめておいてください。しっかり明記しておくことで、財産分与時の混乱が避けられます。
今回は、エンディングノートに書いておくべき9つの項目をご紹介しました。自分の死後、大切な家族や友人、ペットが困らないよう、自分や自分の身の回りについて、できるだけたくさんの情報をまとめておきましょう。また、家族や友人へのメッセージなどを書き残しておくのも素敵です。エンディングノートには、書き方のルールはありません。本記事を参考にしながら、ぜひ、自分らしいエンディングノートを書き進めてみてください。